人間の三大欲求の1つに、食欲がありますが食べ物を食べるという行為は生きていく過程で一生必要な事ですよね。
しかし、世の中には食物アレルギー体質の人も多く今まで平気だった食べ物を食べれなくなったり嫌いになったりします。
色々なアレルギー症状がありますが、牛肉アレルギー症状がでて悩まされている人も多いのではないでしょうか。
また、現在は平気な人でも突然かかる場合もあります。
もし、初めて牛肉アレルギー症状がでてしまったらパニックに陥ったり、どう対処して良いのかわからず慌ててしまう可能性もあります。
ですので、予めどんな症状がでるのかや危険要因などの知識を知っておくだけでも冷静に対処できるので理解を深めておきましょう!
今回は、牛肉アレルギー症状について牛肉マスター(おっさん)がご紹介します。
ぜひ、参考にしてください!
Contents
牛肉アレルギーの原因
牛肉アレルギーの原因としては、【マダニ・ツツガムシ】が関係しているケースが多いです。
マダニやツツガムシに噛まれていたり、唾液成分が牛肉に付着してそれを食べてしまう事で発症してしまうのです。
噛まれると、唾液成分に含まれているα-galという糖鎖が皮膚の中に入り身体の免疫細胞がアレルギー物質と認知し反応してしまいます。
すぐにはアレルギー症状は、起こりにくいのですが牛肉を食べた時に突然発症する事があります。
ですので、遺伝的にビーフを食べるとアレルギー症状が起きるという事は考えにくいですし、お肉をたくさん食べてしまったから発症してしまうわけではありません。
牛肉アレルギーの症状
アレルギー反応がなぜ起こるのかと言いますと、人間の身体にとって異物となるものが体内に侵入すると免疫機能が作用して、その異物を早く体外に出そうと働きかけます。
その時に、本来なら身体に必要なものや害が無いものはスルーされるのですが、牛肉アレルギーを発症するとそれらを不必要なものと認識し強制排除しようとします。
なので、身体の免疫機能が本来であれば必要なものや無害のものまで一緒に体外に出そうと過剰に反応する事によってアレルギー症状が引き起こされるのです。
そして、牛肉アレルギー症状には【即時型・非即時型・特殊型】という3つの型があります。
即時型
ビーフを食べた数分後~2時間以内位にでるアレルギー症状です。
非即時型
牛肉を食べて2時間以上経過して出るアレルギー症状です。
特殊型
3つの型の中では、最も深刻なアレルギー症状を引き起こす場合で口腔アレルギー症候群やアナフィラキシーショックなどがあります。
下痢
牛肉アレルギー症状がでると下痢に襲われる事があります。
また、他にもビーフを大量に食べてしまい脂肪を多く摂りすぎてしまう事でもなる事があります。
これは、脂肪は他の栄養素と比較すると胃や腸で消化に時間がかかりますので脂肪の摂取量が多すぎると身体にすごく負担がかかってしまうんですね。
そして、飲酒によるアルコールも下痢になってしまう原因の1つでもあり、アルコールが肝臓でアセトアルデヒドに分解される時に、解毒のために胆汁が生成されるのですが追いつかなくなり下痢を引き起こすと言われています。
腹痛
ビーフアレルギー症状がでると、腹痛に襲われる事があります。
お腹が痛くなると、食欲も湧かなくなりますので一日の中であまり栄養を摂取していないと栄養不足に陥ります。
すぐに、腹痛は治まる場合もありますが翌日もチクチクと痛む事がありますのでお腹が痛い間は食べ物を無理に摂取しない方が良いでしょう。
他にも、寄生虫や病原菌などが原因の場合がありますのですぐに痛みが治まっても、大事をとって病院で検査をしてもらいましょう。
吐き気
牛肉アレルギー症状がでると、吐き気をもよおす事があります。
我慢しながら食事を続けると、おう吐してしまう恐れがありますので無理にお肉や他の料理を食べない方が良いです。
せっかく食べた食事を吐いてしまうと、栄養不足になったり胃液が逆流してしまう事で起きる逆流性食道炎になる恐れもあります。
また、何度も吐いてしまうと慢性的な過食症や拒食症などになってしまう場合がありますので吐き気をもよおしたとしても、吐いてスッキリするのはあまりベターな方法ではありません。
じんましん
牛肉アレルギー症状がでると、蕁麻疹(じんましん)ができる恐れがあります。
即時型の食物アレルギー症状でも最も多い症状で、他に、かゆみ・赤みなどが身体に出る場合があります。
もし、じんましんができても無理に体中をかきむしったり刺激を与えないようにする事が大切です。
じんましんは、皮膚症状ですので身体の内側からのアレルギー症状によって引き起こされています。
ですので、身体の外から刺激を与えても意味はなく余計に悪化させてしまう事にもなりかねませんので注意しましょう。
アナフィラキシーショック
ビーフアレルギー症状がでると、アナフィラキシーショックという発作にかかる場合があります。
この症状は、例えば【呼吸困難+吐き気】などいくつもの症状が合併して発症するので、最悪なケースになると命の危険性があります。
牛肉のアレルギー症状の中では、最も危険な症状になりますのでアナフィラキシーショックが出たら、すぐに救急車を呼んで病院でアドレナリンの筋肉注射を射ってもらう緊急処置が必要になってきます。
血圧が低下したり、意識が朦朧(もうろう)とする場合も多く他の牛肉アレルギー症状より明らかに重い症状が出ていると自分で判断できれば、すぐに周りの人に助けを求めてください。
肌荒れ
牛肉アレルギー症状がでると、肌荒れをしてしまう場合があります。
身体的に現れる症状としては、軽いですが無理にビーフを食べ続けていると他の症状にも襲われる可能性もありますので無理はしてはいけません。
また、牛肉料理で揚げ物や脂肪分が多いものを食べたりすると身体の中で中性脂肪となって皮脂の分泌量が増えて肌荒れやニキビを発症してしまう原因にもなります。
なので、肌荒れやニキビがひどい方は、できるだけビタミンが豊富な食事をしたり野菜をたくさん摂取する事が大切です。
呼吸困難
ビーフアレルギー症状がでると、呼吸困難に陥る可能性があります。
他にも、鼻水・咳・くしゃみが止まらなくなったりして呼吸をするのが苦しくなります。
呼吸困難になると、酸欠により意識がもうろうとしたりパニックに陥り気が動転して冷静に物事を考える事ができなくなる恐れがありますので、自分で無理に症状を抑えようとしない方が良いです。
周りに、誰かいればすぐに助けを求めたりすぐに病院に行けるように電話を肌見放さずに持っておいて症状が改善されなければ病院に直行しましょう。
消化器官不良
牛肉アレルギー症状がでると、消化器官不良に悩まされる場合があります。
食べたお肉や食事が、きちんと体内で消化できずに胃もたれを起こしたりゲップがでたりします。
その他にも、食欲が低下したり便秘になってしまいずっと身体の調子が悪いままの状態が長く続く場合があります。
一日の、栄養が足りていないと判断できれば食欲がなくても流動食に切り替えてきちんと栄養補給をしてあげた方が良いでしょう。
牛肉アレルギーは血液型も関係ある?
さて、ここまで牛肉アレルギー症状の主な8つの危険信号についてご紹介してきました。
実は、これらの危険な症状は血液型もかなり関係していると言われています。
具体的には、【O型・A型】の人がビーフアレルギーにかかりやすいと研究結果ででているのです。
B型とAB型の血液中には、α-galが含まれているためα-galの抗体が生成されにくいので牛肉アレルギーにかかりにくいのです。
牛肉アレルギー症状に突然襲われたら治療法は?
もし、牛肉アレルギー症状に襲われたら、食べ物を食べてから30分以内であれば吐いて胃の中をスッキリさせてあげると症状が緩和される事があります。
ですが、食事をして30分以上経過していたら無理に吐かないで最寄りの病院で治療や診察をしてもらいましょう。
一度、牛肉アレルギー症状を発症してしまうと、時間が経ってから食べてもまた繰り返して発症してしまう恐れもあります。
ですので、安易に自分で治っているかも?と判断せずにお医者さんの判断を仰いだり、牛肉料理は今後控えた方が安心です。
牛肉アレルギーの人は牛乳は大丈夫?
牛肉アレルギーの人は、牛乳は飲んでも大丈夫だろうか心配になる人もいるでしょう。
結論から言いますと、必ずしも牛乳は牛肉アレルギーと関係性が深いわけではありません。
ただ単に、食物を受け付けない体質の【食物不耐症】という症状に悩まされている場合もあります。
ですので、ビーフは牛乳とアレルゲンが異なる為、基本的には牛肉でアレルギー症状がでたからと言って牛乳も同じような症状に悩まされるというわけではないのです。
牛乳は、牛肉アレルギーとの関連性が深いわけではありませんが、全く関係がないわけではありませんので、牛肉アレルギーが心配な方は極力牛乳も飲まないほうが安心なのは確かです。
牛肉アレルギーのまとめ
いかがでしたでしょうか。
牛肉アレルギー症状には、比較的軽い症状~命を脅かす危険な症状まであります。
ですが、ビーフ料理を食べていていきなり発症するという事は極めて稀で、多くはマダニやツツガムシに刺された事による原因があります。
なかなか、自分でどのようなアレルギーを持っているか把握するのは困難ですので、病院でパッチテストを受けて、どの食材や食べ物が身体に合っていないか確かめるのも1つの対処法になります。