牛肉を食べるときには、できるだけ柔らかくしたいという人が多いのではないかと思います。
牛肉を柔らかくする方法も色々ありますけど、その中に重曹を使うという方法もあります。
重曹と牛肉は相性が良いと言われていて、実際に使用する人も少なくありません。
今回は、牛肉と重曹の使い方などについて紹介しますね。
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取扱注意!重曹にも種類がある
重曹は様々なところで活躍していますが、実は以下のように3つの種類があります。
重曹には医療用・食用・工業用がある
重曹には3つのタイプがあって、「医薬用」、「食品用」、「工業用(掃除用)」に分かれています。
まず医薬用の重曹からですが、こちらは「炭酸水素ナトリウム」という名前で売られています。
医薬用の重曹については、ドラッグストアなどでも購入することができますし、使用する目的としては、主に胃酸過多や胃もたれ、胸やけや吐き気などがメインです。
そういった症状を改善するときに、薬として使用されているみたいですね。
医療用の重曹は、パッケージの表面や裏側に「第3類医薬品」と表示されていますので、そこで確認できますよ。
次に食品用の重曹ですが、こちらは食品にも使うことができます。
つまりは口にしても大丈夫ということですね。
食品用の重曹は様々なところで使われていて、例を挙げるとケーキなどを作る際にベーキングパウダーの代わりにしたり、野菜のあく抜きに使ったりしています。
こちらもパッケージの表面や裏側に「食品添加物」と掲載されていますので、購入するときにはそちらを参考にするといいでしょう。
パッケージなどに調理例などが掲載されていることもありますが、それも食品用の重曹です。
そして工業用(掃除用)重曹ですが、こちらは当然医薬用としてはもちろん、食品用としても使用できません。
商品のパッケージに特に表示がなければ、工業用重曹と見ていいと思います。
例えば100円ショップなどで売られている重曹は工業用の重曹が多いので、要り用の場合はそちらから入手するといいでしょう。
重曹には、医療用、食品用、工業用があり、それぞれに特徴がありますが、3種類の重曹の成分や純度にはほとんど違いはありません。
それではどこが違うのかになりますが、簡単に言うと製造している工場の設備による違いが挙げられます。
薬品を製造しても良い設備や衛生管理条件を満たしていて、認可された工場で生産している重曹は「医薬品重曹」として販売できます。
食品を製造しても良い設備や衛生管理として認可された工場では「食品用重曹」を、それ以外の工場で生産された重曹は「工業用重曹」になります。
成分や純度にはあまり大きな違いはありませんが、衛生管理上の相違によって生産されるものが変わってきます。
かならず食品用の重曹を使うこと
重曹には3つの種類がありますが、牛肉に使用するときには、必ず食品用の重曹を用いてくださいね。
例えば工業用重曹の場合は、野菜のあく抜きやケーキの膨張剤として使用する人もいるようですが、あくまでも工業用の重曹ですので食品に使用するのは避けた方が良いと思いますよ。
同じように医薬用も同じで、こちらは危険が高くなりますので、本来の使い方以外はしない方がいいですね。
牛肉と重曹の相性が良い理由
牛肉と重曹の相性は良いと言われていますが、それは重曹に含まれている成分に理由があります。
科学的成分による影響がある
重曹はタンパク質を分解する作用を持っています。
タンパク質を分解した後は水分を取り込みやすい状態になりますので、すき焼きや牛丼などの煮汁の調理法に合っています。
もちろん牛肉に使うのも最適で、お肉を柔らかくすることもできるんですね。
牛肉を柔らかくする方法を探している人は、重曹を試してみるのはいかがでしょうか。
牛肉を重曹で柔らかくするコツ
牛肉を柔らかくする方法は色々ありますが、そのひとつとして人気があるのが重曹です。
ただ重曹を使用するときには、以下のポイントを押さえておきましょう。
しっかりと牛肉を漬け込む
重曹で牛肉を柔らかくするときは、牛肉をしっかり漬け込むことが大切です。
全てがしっかり漬かっているか確認しましょう。
牛肉に余計なタンパク質が含まれていると、食べたときに「硬い」と感じやすいと言われています。
そのため牛肉のタンパク質を溶かす必要があって、そのために「炭酸水素ナトリウム(重曹)」を利用すれば、牛肉をある程度は柔らかくすることができますよ。
重曹は少なめにしておく
重曹で牛肉を柔らかくするときには、重曹自体を少なめにしておくこともポイントです。
重曹は少なめにすることで、牛肉を柔らかくなります。
重曹と水を組み合わせたものを使う
重曹と水を上手く組み合わせることで、お肉をさらに柔らかくすることができますよ。
具体的な方法は、まず水100ccに1gの重曹をよく溶かしてください。
その中に薄切りした牛肉を漬けて、30分ほど待ちます。
重曹液からお肉を取り出してから軽く水洗いして、水分をよく取ってから調理してください。
なお重曹の効果を少しでも高くするために、お肉の選び方にも気をつけましょう。
肉汁が出ていないものを選択する
スーパーなどでパック詰めされている牛肉から出ている肉汁は「ドリップ」と呼ばれています。
そのドリップが多い牛肉は、鮮度が落ちている可能性が高いです。
そのため購入するのは控えた方がいいと思います。
新鮮な色をした肉を選ぶ
牛肉の赤身ですが、全体的に明るい紅色の牛肉の方が鮮度は良いと言われています。
脂身については白あるいは乳白色の牛肉がおすすめです。
赤身と脂身の境目にも注意
新鮮な牛肉というのは、赤見と脂身の境目が明確になっていることが多いです。
例えばグラデーションみたいな状態になっていて、どこからが境目になっているかよく分からないような牛肉は、基本的に避けた方がいいですよ。
牛肉重曹のまとめ
牛肉と重曹について紹介しました。
重曹には、「医療用」、「食品用」、「工業用(掃除用)」の3つの種類があって、それぞれに特徴があります。
医療用、食用用、工業用の重曹ですが、3種類の重曹の成分や純度にはほとんど違いはありません。
どこが違うのかと言えば、製造している工場の設備が挙げられます。
当然ですが、牛肉を柔らかくする際に使用するときは、食品用のものを使うことになりますね。
重曹で牛肉を柔らかくするときには様々なポイントがあって、しっかり漬け込んでおくことが大切です。
お肉は選び方も大切ですので、新鮮なお肉を選ぶようにしてくださいね。