日本のブランド和牛は、いくつもありますが、その中でも近江牛はとても歴史がある牛です。
自然豊かな環境と綺麗な水源に恵まれた、滋賀県内で生産されているのが近江牛になります。
また、日本三大和牛の1つとしても有名ですので、すでにご存じの方も多いのではないでしょうか。
日本全国に、約300種類以上あるブランド牛の中でも最高峰の品質と旨さを誇っている牛肉ですから味の美味しさは言わずもがなです。
今回は、近江牛の基礎知識情報や、コロナに負けるなキャンペーン情報などについてご紹介していきます。
近江牛とは?
かつて、戦国時代には豊臣秀吉氏が北条家の小田原城攻略の際、家臣である高山右近氏が蒲生氏郷や細川忠興氏らに、この近江牛を御馳走していたという言い伝えがあります。
という事で、近江牛は古くから愛されていたわけなのですが、滋賀県内で最も長く飼育された黒毛和種という定義の元、現在では、特許庁に牛肉の地域ブランドして認められて地域団体商標(文字商標)として、2007年5月11日に商標登録されています。
そして、もちろん滋賀県内で生産されている牛の中でも、格付けランクが最上位のものでなければ、立派な近江牛を名乗ることができないのですね。
つまり、エリート中のエリートな牛なのです。
基本的には、その他のブランド和牛と近江牛を見比べても外見からは、見分けるのは難しいでしょう。
しかし、一口食べれば、最高品質の肉質の柔らかさと、上品すぎる味の美味しさから近江牛とわかる方も多いです。
ブランド和牛として認定されて、私達の元に届くまでには、生産者側は並々ならぬ飼育努力と愛情を注いでいるのですね。
ですから、私達は、特に日本の和牛肉は外国産の牛肉よりも安全性が高く、安心感を持っているわけです。
厳選された基準に適合した、近江牛は今後も長く日本人に愛され続けていくでしょう。
近江牛の特徴
近江牛を含め、ブランド和牛肉はお肉の融点が低く25℃前後で溶けるほどの肉質です。
人間の体温は、だいたい36℃くらいですから、人間よりも低い温度で溶ける近江牛肉は、食べても脂肪が付きにくく体内で消化されます。
そして、肉質はサシ(霜降り)がたくさん入っていてきめ細かく、食感は一口食べると口の中ですぐにトロけてしまうほどの柔らかさがあります。
サシが多く入っているという事は、脂肪の量が多いと言うことですが、上質なタンパク質を摂取できる為、人間にとってタンパク質はかかせない栄養成分なのですね。
だいたい、一日、約60gのタンパク質を摂取するようにすると、健康で長生きできると言われています。
近江牛を食べることに、愛してやまない人は日本全国にたくさんおり、通販商品としてもとても人気があります。
産地である滋賀県は、海こそありませんが、有名な琵琶湖という水源がありますね。
また、面積の半分が山々で囲まれており、豊かな風土と水・気候に恵まれた土地でもありますから、環境も最高品質の近江牛を生産する事に繋がっているのです。
近江牛の人気部位は?
近江牛は、ブランド和牛の中でも400年以上の歴史を持つので、とても長く愛されている牛肉です。
ですので、人気は昔から廃れる事がなく、その背景には生産者側の絶え間ぬ飼育努力と豊かな環境に恵まれている事が愛され続けている秘訣でもあるでしょう。
正直、近江牛の部位はどこの部分でも、美味しく食べる事ができますが人気部位は【モモ肉】です。
モモ肉の、加熱処理の具合には注意が必要です。
ですので、自宅で牛肉料理を作る時は、あまり火を通しすぎずに調理するのがコツです。
特に、モモ肉は水分を多く含んでいますから、火を通しすぎると肉質が固くなり、食感がパサパサして食べ辛くなります。
そして、近江牛肉自体に旨味が凝縮されていますから、例えば焼き肉やステーキなどにして食べる際は、何も味付けをせずに召し上がってもとても美味しいです。
つまり、味付けをして誤魔化したりしなくても、それだけ近江牛肉は美味しいという事なんですね。
近江牛のコロナに負けるなキャンペーンとは?
最近、コロナの被害で飲食店や畜産業の方たちは大打撃を受けており、近江牛の消費量が低下しています。
今まで、近江牛の生産地である滋賀県は、そこまで近江牛をPRしてはいませんでしたが、それは、そんな事をしなくても、すでに日本では一流のブランド和牛として人々に認知されているからなんですね。
ですが、コロナの影響で明らかに近江牛の消費量が減ってはきているので【コロナに負けるなキャンペーン】というのを行っています。
近江牛のブランド和牛としての地位を守る為にも、私達、消費者ががふるさと納税や通販購入などで、滋賀県や生産者の方達への支援をしてもらえばという施策になっています。
そして、キャンペーンと謳っていますから、通常の時に購入するよりも割安に買う事ができます。
ですが、通販で購入する時は現物を確認できないので、間違ったり騙されたりしないように注意しましょう。
近江牛や生産者の方たちを守る為にも、お金に余裕がある方は、ぜひコロナに負けるなキャンペーンを利用して、近江牛肉を買ってみてはいかがでしょうか。
近江牛と他の和牛との違いとは?
近江牛ほど、最高品質の肉質と、深い味を持つものは、やはり他の和牛に比べると一線を画しています。
まず、圧倒的に長い歴史があるブランド和牛ですから、安心・信頼感がありますよね。
そして、他の和牛と比べてお肉の融点が低いという違いがあります。
つまり、融点が低い事でお肉の柔らかさがとてもあり、食べると口の中ですぐに溶けてしまうほどです。
また、近江牛と他の和牛との違いは、近江牛の中でも格付けがA4・B4等級以上のもので、エリート中のエリートの牛が【認定近江牛】となる事ができるのです。
近江牛と名乗れる牛だけでも、大変名誉な事ですが、さらに別格の牛がいる事に驚きますよね。
牛肉の格付け等級が最高という事は、肉質や味も極上というわけです。
認定近江牛の、牛肉となると、さらに高価になりますから、なかなか食べる機会は少ないでしょう。
しかし、牛肉通の方や近江牛を愛している人は、食べている方も多いでしょう。
他のブランド和牛にも、別格に格付けランクされた牛がいますから、それだけ日本の生産者の方たちが、丁寧に一生懸命に飼育されてきた事になり、血と汗の結晶とも言えます。
近江牛のまとめ
近江牛とは、滋賀県内で生産されたブランド和牛の事です。
松坂牛・神戸牛と並び、日本の三大和牛ブランドの1つとして、400年以上もの長い歴史を持っている牛です。
お肉の融点が低く、一口食べるとトロけるくらいの舌触りや食感があり、濃厚な味を堪能できるでしょう。
また、近江牛の中でも、さらに厳選された牛が【認定近江牛】となります。