石川県で肥育されている黒毛和牛として、能登牛がいます。
昔は、能登牛・能登和牛などの名称が混ざっていて統一されていませんでしたが、平成7年に石川県の能登牛銘柄推進協議会によって、正式に能登牛と認定されました。
そして、平成19年10月に商標登録されて全国販売が行われるようになり、現在では一流のブランド和牛としての地位を築いています。
今回は、能登牛の基礎知識情報や味・特徴と最高に美味しい部位はどこなのかなどについてご紹介していきます。
能登牛とは?
能登牛は、石川県で生産されていますが、その全ての和牛が能登牛と名乗れるわけではありません。
黒毛和牛なのは絶対条件なのですが、石川県内が最終飼養地で肉質格付け等級がA3以上かB3以上の肉質の良さが必要になります。
また、能登牛は年間で700頭くらいしか生産されていない貴重な黒毛和種ですから、ほとんどスーパーに流注していません。
能登牛認定販売店を含め、厳選された店舗でしか流通していない希少性が高い牛肉なんですね。
石川県の豊かな気候風土や、生産者が肥料にまで拘っているお陰もあり、ストレスをほとんど受けること無く能登牛はスクスクと成長していくのです。
そうして、愛情いっぱいに育てられた牛の牛肉は、サシがほどよく入っていて食感・味ともに最高級だと言われています。
能登牛とは、このようにレアブランド和牛なので、「幻のブランド和牛」とも呼ばれています。
能登牛の特徴を徹底解説!
能登牛の牛肉の肉質は、霜降り(サシ)がほどよく入っていてきめ細かく、上品な脂が特徴です。
牛肉の柔らかさや香りに影響をする、脂肪に含まれる「オレイン酸」の成分バランスがとても良いのですね。
そして、オレイン酸の含有率は、ブランド和牛の全てが同じではありません。
このオレイン酸の含有率の高い低いで、牛肉の肉質が柔らかくなったり固めになったりと違いがあるのです。
また、能登牛は、和牛オリンピックと呼ばれる「第9回全国和牛能力共進会」で、牛肉に含まれるオレイン酸の量が最も多く、脂質が優れていた為、「特別賞」を受賞したほどなんですね。
能登牛の特徴は、その牛肉の柔らかさに定評がありますから、食感がまろやかでジューシーさもあります。
実は、牛肉には栄養はタンパク質だけではなく、ビタミンや鉄分などいくつもの栄養素が含まれています。
ですので、能登牛も牛肉の柔らかさと味の旨さだけ最高級だけではなく、栄養も豊富に含まれているのです。
能登牛の味を徹底解説!
能登牛は、他のブランド和牛と比べて、特に牛肉に含まれているオレイン酸の含有率が高いので、一口食べるとそのビーフの柔らかさに感動を覚えるほどでしょう。
そして、噛めば噛むほど、濃厚でジューシーな肉汁が口の中に広がり、味もとても美味しいです。
牛肉が柔らかいと言う事は、噛む力が弱い小さなお子様から、お年寄りまで幅広い年代の人々が、安心して食べる事ができます。
能登牛の特徴として、牛肉の柔らかさは他のブランド和牛よりも秀でていますから、とっても食べやすいのですね。
年間に700頭ほどしか、生産されていない為、まだまだ多くの人々は食べた事がないでしょう。
能登牛は石川県民でさえ、なかなかお目にかかれないですし、気軽に食べる事ができないのです。
能登牛の最高に美味い部位はどこ?
ブランド和牛の牛肉は、基本的にはどこの部位を召し上がってもとても美味しいです。
希少価値が高い箇所や、あまり流通していない隠れた旨さをもつ部位もあります。
能登牛も、どこの部位を食べても期待を外さない極上の美味しさを味わう事ができますが、特におすすめなのが「ザブトン・友三角」です。
ザブトン
ザブトンは、牛1頭から数キログラムしか取れない希少性が高い牛肉です。
部位の場所としては、肩ロースのアバラ骨の周辺にある牛肉になり、その箇所の形がザブトンに似ていることから名付けられています。
能登牛のザブトンは、サシ(霜降り)が多く入っていて脂が乗っているのでとても美味しいです。
友三角
友三角(トモサンカク)は、もも肉の霜降り肉のことで、こちらも希少価値が高い牛肉です。
断面が、三角形をしており、その形から火打ち石の「ひうち」とも呼ばれています。
赤身肉とサシがバランス良く入っていて、能登牛の人気の部位になります。
能登牛のまとめ
能登牛とは、石川県内で年間700頭程しか肥育・生産されていない貴重なブランド和牛です。
石川県内で生まれ育ち、肉質格付けランクがA3以上かB3以上の牛肉も条件としてあり、厳選された牛しか立派な能登牛と名乗ることはできません。
和牛五輪の「第9回全国和牛能力共進会」で、その牛肉の品質の高さが認められ「特別賞」を受賞しています。