若狭牛(わかさぎゅう)は、福井県内で生産されているブランド和牛です。
既に全国的にも有名ですから、贈り物や県外の方達にも人気があります。
多くの方々に、若狭牛肉が親しまれている理由として生産者の方々が福井県の厳しい気候風土や環境に合わせた肥育方法を実践したり、餌の配合を研究したりと試行錯誤されている事が挙げられます。
今回は、若狭牛の定義とは何なのかや、味・特徴と一番美味しい部位などについてご紹介していきます。
若狭牛の定義とは?
若狭牛の定義とは、福井県内の若狭町・坂井市・池田町・敦賀市・おおい町などで育てられている事が条件にあります。
限られた地域で、生産されているので年間生産数も500~600頭ほどしかいません。
これは、福井県内で生産されている和牛の約3割りにあたります。
それほど、若狭牛はブランド和牛として希少価値が高い牛なんですね。
そして、若狭牛の定義として若狭牛流通推進協議会では、日本食肉格付協会が実施している肉質格付け等級が3等級以上で、BMS(脂肪交雑等級)が4以上の高品質の牛肉のみが立派な若狭牛と名乗る事が出来るのです。
また、若狭牛は「オレイン酸」もたくさん牛肉に含まれているので、風味も格別に良いブランド和牛になります。
若狭牛の味にグルメ通も絶賛!
若狭牛は、オレイン酸が豊富に含まれているので食感・風味・香りなど、食肉に必要な条件を全て兼ね備えています。
肉質は、脂肪交雑がバランス良く混ざっていて鮮やかなピンク色をしたサシ(霜降り)は、きめ細かく柔らかいので絶品の味を堪能できます。
一口食べると、舌の上であっという間に若狭牛肉が溶けてしまうほどの柔らかさと味に、思わず声に出して美味しいと言ってしまうくらいでしょう。
ブランド和牛の銘柄は、たくさんあるのですが、どの和牛にもオレイン酸は含まれています。
そして、オレイン酸の含有量が多いほど脂肪の融点が低くなり、食感がまろやかになるのです。
その中でも、若狭牛はオレイン酸が豊富に含まれているのでブランド和牛の中でも、食感・味などが好評なんですね。
若狭牛の特徴について
若狭牛は、福井県内で生産されているブランド和牛ですが、年間の生産数が少ないので希少価値が高い和牛です。
ですので、四季を通していつでも誰でも若狭牛肉を食べれるかと言われれば、お目にかかれない事も多いのです。
若狭牛の特徴としは、生産数がとても少ないので飲食店で食べたり、精肉店で購入する時は早めに予約をして訪れた方が良いでしょう。
さらに、若狭牛の最上位ランクとして「三ツ星若狭牛」がいます。
肉質格付けランクが、3等級以上で脂肪交雑4以上という条件はもちろんのこと、オレイン酸の含有量が55%以上の若狭牛だけに与えられる称号です。
もちろん、若狭牛自体が最高級のブランド和牛ですから、食べるととても美味しいのですが、さらに極上の旨さを味わえる三ツ星若狭牛の味は、言わずもがな格別の味を堪能する事ができます。
普通の若狭牛の、生産数が年間数百頭ですから、その三ツ星若狭牛の生産数は遥かに少なくなります。
若狭牛の一番美味しい部位をご紹介
若狭牛は、基本的にどこの部位を食べても美味しいのですが、さらに最高級の三ツ星若狭牛は脂のノリが抜群でとても旨いです。
お肉通の方は、若狭牛と三ツ星若狭牛とを食べ比べしてみるのも良いかもしれません。
ブランド和牛の中でも、いくつかの銘柄では、このようにさらに細かくグレードが分けられた最高級和牛が存在します。
フィレ肉(ヒレ肉)
フィレ肉(ヒレ肉)は、肉質がとても柔らかく牛肉の柔らかさに定評がある若狭牛は他のブランド和牛の中でも特に柔らかいです。
ですので、肉質の柔らかさを重要視したい方にとっておすすめです。
牛の部位の中で、運動量が少ない箇所で肉質がきめ細かいのが特徴的ですから、フィレ肉は極上の柔らかさを持っているのですね。
基本的に、色々な牛肉料理に合いますが王道はフィレステーキでしょう。
クリ(ウデ肉)
若狭牛のクリ(ウデ肉)も、おすすめしたい部位の一つです。
クリとは、牛の肩から前脚上部についているお肉の事です。
運動量が多い部位ですから、脂肪はあまりついていません。
赤身肉主体の牛肉で、タンパクが豊富に含まれても居ますから濃ゆい味をしっかり味わう事ができます。
肉質は柔らかくはないので、厚切りにして食べるよりも薄切りにして食べる事をおすすめします。
若狭牛のまとめ
若狭牛は、福井県の【若狭町・坂井市・池田町・敦賀市・おおい町】などで主に肥育生産されています。
年間生産数は、500頭~600頭くらいと少ないのが特徴的で、希少価値が高いブランド和牛になります。
そして、さらに最高級版の三ツ星若狭牛も生産されていて、肉質格付け等級が、3等級以上で脂肪交雑4以上という厳しい審査基準をクリアしないといけません。
さらに、三ツ星若狭牛はオレイン酸の含有量が55%以上もあるので、肉質はとても柔らかく小さな子供~お年寄りの方まで食べやすいです。