現在、日本の牛肉はほとんどがアメリカ産や、オーストラリア産などの外国産のビーフが流通しています。
メイド・イン・ジャパンのブランド和牛は、世界の中で最高品質の肉質と安全性を誇っていますが、国内で販売されている和牛肉の割合は少ないです。
また、和牛に比べて輸入牛の方が値段が安いので、外国産牛肉はとても需要があります。
しかし、海外の牛にはホルモン剤が使用されていて、私達の身体に悪影響を及ぼす可能性があるとも囁かれています。
今回は、牛肉ってホルモン剤不使用じゃないのかや、和牛や外国産はどっちが安全なのかと、日本人に影響の真相などについてご紹介していきます。
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牛肉のホルモン剤とは?
牛肉の日本への輸入に関して、2018年の農林水産省の品目別貿易実績によると1位がオーストラリア産で輸入牛全体の51.3%を占めています。
続いて、2位は米国で40.7%となっており、アメリカとオーストラリアだけで9割も占めている事がお解り頂けたかと思います。
この統計情報から、日本がいかに外国産の牛肉に頼り切っているかが如実に表されています。
日本へ、外国産の牛が輸入される時は、安全性は大丈夫なのかや品質基準などについて厳しく検問されるので、国内で提供されている海外産の牛肉は比較的安全性は高く食べても健康被害が出にくいです。
しかし、日本の和牛の方が安全性や品質基準が高いですから、外国産の牛は日本の和牛と比較すると劣ります。
また、外国産の牛は、飼育された産地の国のルールや決まりごとによって飼育方法が異なりますので、日本はそこまで把握できません。
そして、中にはホルモン剤を牛に注射して、牛の成長を急速に高めている国もあると言われています。
牛肉のホルモン剤とは、成長を促進する効果のある動物用医薬品で、大きく分けると天然型ホルモン剤・合成型ホルモン剤の2種類に分別する事ができます。
天然型ホルモン剤とは、生物が本来持っているホルモンを使って製造されたもので、牛に使用されているものとしては【17β-エストラジオール・プロゲステロン・テストステロン】などがあります。
合成型ホルモン剤とは、人の手によって意図的に生み出されたホルモンで、本来であれば自然界には存在しないものです。
牛に使われているものとしては【酢酸トレンボロン・酢酸メレンゲステロール・ゼラノール】などがあります。
牛の成長が早くなる事で、それだけ出荷時期が早まりますからエサ代を抑える事ができます。
また、赤身肉がつきやすくもなると囁かれていますので、経済的なメリットがあるから牛肉にホルモン剤を使用している国が多いと言われています。
牛肉のホルモン剤は和牛に不使用じゃない!?
では、日本の和牛には牛肉のホルモン剤は不使用じゃないのでしょうか。
もしかしたら、成長を促進させる良薬と言ってもホルモン剤を使用する事に対して、抵抗がある方もいるはずでしょう。
現状、牛肉に使用されている肥育ホルモン剤は動物用医薬品になるので、きちんと日本の農林水産大臣に許可を取る必要があるのです。
そして、日本では動物医薬品として登録されている牛肉のホルモン剤は今の所ありません。
その理由としては、もともと日本国内ではあまり必要とされていなく、1999年に肥育ホルモン剤の製造元自身が自主的に承認を取り下げたケースというのもあるのです。
メーカー側が、販売提供を断念する位ですから、日本の畜産農家には全く必要性がなかった事になりますね。
つまり、わかりやすく申しますと、現在、日本では食肉用に牛肉のホルモン剤を射つ事は認められていない為、和牛には使用されていないという事になります。
ただし、医療目的では天然型ホルモン剤が、家畜の繁殖障害の治療などに使用されているケースもあります。
やはり、日本という国は、適当に食品や製品などを私達に販売しない事を法律で厳しく律し、政府が私達消費者を守ってくれているという事が言えると思います。
牛肉のホルモン剤は外国産に不使用じゃない!?
牛肉のホルモン剤は、アメリカやオーストラリアなどの外国では使用されているのでしょうか。
もちろん、世界中の国の全てがホルモン剤を使用しているわけではありません。
ですが、肥育ホルモン剤を使用している海外の国がほとんどです。
この事から、どういう影響があるのかと申しますと日本に輸入されている外国産の牛肉の9割がホルモン剤の使用が許可された国々で生産されたものなのです。
ですので、私達は気付かないうちにホルモン剤が使用された外国産牛肉を食べている可能性があるのです。
ただし、誤解しないように注意してください。
日本に輸入されている外国産の牛肉が、ホルモン剤を投与されて日本に入荷しているというわけではありません。
あくまで、現在、ホルモン剤の使用が認められているだけという事なのです。
その辺は、誤解されないようにしてくださいね。
アメリカやオーストラリアなどの国々は、牛肉のホルモン剤に対しては、適正に使用される限りは人体への健康被害には影響しないと証言しています。
つまり、牛肉のホルモン剤の安全性を認めているわけなのですが、一方で、EUのような国は厳しく見ていて、ホルモン剤を牛に使用や、使用された牛の輸入を禁止している地域もあるのです。
牛肉のホルモン剤は和牛や外国産はどっちが安全?
牛肉のホルモン剤は、和牛には使用されていなくて外国産牛には、9割の国々が使用許可を認められているとお伝えしてきました。
そして、ホルモン剤を使用している国でアメリカは牛を育てる初期の段階で投与し、通常よりも短期間で身体を大きくするのが普通とされています。
そもそも、日本と諸外国のホルモン剤に対する考え方が大きく違うのです。
日本では、農林水産大臣の認可が絶対に必要ですから簡単にホルモン剤が使用された牛肉は流通しないようになっています。
ですが、アメリカや外国産などの牛は、成長を早めて何か問題があるのかという気持ちを生産者側は持っている人が多いようです。
しかし、ホルモン剤を使用された牛を、人間が食べるとホルモンバランスが崩れる事があると懸念されています。
具体的には、体調不良や精神疾患になる原因となります。
ホルモンバランスは、生物にとってとても重要なものとなっています。
そのため、ホルモンを抽出や合成し、それを投与する事で医療などの分野で色々な効果が得られるようにもなっています。
この様に、ホルモン剤は家畜の成長促進の目的だけでなく、医療などの分野でも使用されていますから人間に悪影響を及ぼす可能性と、人間を助ける為のものとしての働きがあるのですね。
そして、ホルモン剤は外国産の9割りの牛が国から使用を認められていて、和牛は一切認められていません。
ですから、当然、日本の和牛の方が安全性は高いですね。
牛肉にホルモン剤投与で日本人に影響の真相
和牛にホルモン剤を投与する場合は、日本の農林水産大臣の許可が必要ですし、現状、使用されて国内に流通している和牛はいません。
なので、和牛牛肉は何も問題がないのですが、アメリカ産やオーストラリア産の外国産牛肉にはホルモン剤が投与されているものもあります。
その為、日本人である私達がホルモン剤を使用されたビーフを食べてしまうと、体調不良や精神疾患に陥ったりする恐れもあります。
具体的には、乳がんや前立腺がんと言ったホルモン依存性がんの増加を招く恐れがあります。
しかし、日本人は、まさかホルモン剤が投与された外国産の牛肉を食べる事が癌になる原因かもしれないとは思わない人が多いのです。
日本人に、ホルモン剤がいかに影響を及ぼすかという事を、そもそも深く理解する機会がないのも危機感が実感できていない事になるのでしょう。
牛肉のホルモン剤のまとめ
牛肉のホルモン剤とは、天然型ホルモン剤・合成型ホルモン剤の2種類があり、動物医薬品として指定されています。
どちらの種類も、主に外国産の牛肉に使用されている事があり、牛の成長促進効果や赤身肉が付きやすい体質にする目的で使用されています。
人間が、ホルモン剤を投与された牛を食べる事で、場合によっては体調不良や精神疾患になる恐れもありますので、心配な方はできるだけ外国産牛肉を食べないようにするなどの対策が必要です。