福岡県飯塚市の旧筑穂町で、肥育されている「筑穂牛」は福岡県最古のブランド和牛になります。
筑豊地区は、福岡県のちょうど真ん中付近に位置している地域で豊かな緑林が広がっています。
飯塚市は、政治家の麻生太郎氏の邸宅があったり伊藤伝右衛門氏の家などもあるのでご存知の方も多いでしょう。
そして、旧筑穂町では「食」についても力を入れており、特に筑穂牛が有名です。
今回は、筑穂牛の基礎知識情報や、味・特徴などについてご紹介していきます。
■筑穂牛の味に驚愕!
筑穂牛は、北九州地区で育てられている「小倉牛」と並ぶ、福岡県内で一番古い歴史があるブランド和牛です。
定期的に行われている、牛肉品評会では常に「全国大会で上位入賞」を獲得したりや、九州県内でも「最高賞」を受賞したりなど華々しい成績を収めています。
筑穂牛肉の味は、調理をして召し上がると甘くて濃厚な肉汁が口の中一杯に広がり何度でも食べたくなるくらい食欲をそそります。
食感は、とろけるような感覚で、ほのかな香りが舌の上にも広がりますから、まさに絶品の味です。
さすが、黒毛和牛は期待を裏切らない美味しさがありますよね。
牛肉通やグルメ通の方でも、筑穂牛のブランド和牛の美味しさを認めて頂けるのではないでしょうか。
特に、黒毛和牛は肉質がとても柔らかいのが特徴ですから、小さな子供や歯が弱いお年寄りまで安心して食べることができます。
生産数は少ないので、希少価値が高いものになっていますから人気が出てしまうとすぐに買えなくなってしまうことも考えられるでしょう。
今は、知る人ぞ知る美味しいブランド和牛の銘柄ですので、ぜひ、購入しやすい今のうちに召し上がってみてはいかがでしょうか。
筑穂牛の特徴に驚愕!
筑穂牛は、繊細かつキレイな霜降りが牛肉の中に入っており薄紅色のお肉をしています。
そして、適度に脂がノッているのも特徴です。
筑穂牛がブランド和牛として認められる条件は厳しく、九州の市場で仕入れた子牛を育てる期間が約20ヶ月ほど必要です。
肥育間もない頃は、自家製の稲ワラ・牧草などを餌として食べさせることで
骨格を丈夫にさせます。
そして、後半には約10種類の穀物をブレンドした飼料を与えながらじっくり筑穂牛を育てています。
そうすることで、肉質にきめ細かいサシが入り脂のノリが最高に仕上がるんですね。
全国的には、まだまだ筑穂牛の認知度は高くないでしょう。
しかし、九州では知名度がありますので、今後はもっと流通量が増える可能性もあり全国的に有名なブランド和牛になってくるかもしれません。
ただし、生産者の数は減少傾向にありますから、買いやすい時期はまさに今とも言えます。
筑穂牛の人気が高まれば、需要に対して供給が追いつかなくなる恐れもあるので、そうなると手軽に購入できなく恐れもあります。
ですので、筑穂牛がブランド和牛として人気が高っていくと同時に生産者のなり手も増やしていく必要はありそうです。
筑穂牛は福岡県最古のブランド牛!
福岡県飯塚市の旧筑穂町で、筑穂牛は生産されています。
福岡県内では、最古のブランド和牛ということで大変歴史がある黒毛和種です。
生産者の方達は、最盛期には35戸の肥育農家があったのですが、現在は少子高齢化などで4戸ほどにまで減ってしまっている状況です。
旧筑穂町は、山が多く森林が生い茂っていますので空気も美味しく、牛にとってストレスが溜まりにくい環境ですから立派なブランド和牛が育つ条件は揃っているでしょう。
今後は、数が少なくなった筑穂牛を絶滅させない為にも交配に力を入れたり認知度を高めていく必要があります。
ブランド和牛として、味は申し分ない旨さがありますから今後もどんどん人気が出る銘柄になっていくのではないでしょうか。
筑穂牛に長い歴史があるということは、昔からその牛肉の旨さを認められていたからこそ、現代まで受け継がれてきたと言えるでしょう。
それまでには、品種改良も行われてきたと思うので、味は時が経つにつれて美味しさを増しているのかもしれません。
まずは、西日本で有名なブランド和牛として認知を高めて、いずれ全国的に認められるようになっていって欲しいですね。
筑穂牛ファンクラブとは?
筑穂牛は、福岡県を代表する立派なブランド和牛なのですが、大きく地域を区別すると筑豊地区になります。
その筑豊をメインにイベント活動をしているところが「筑穂牛ファンクラブ」です。
筑穂牛ファンクラブは、文字通り筑穂牛肉を美味しく食べられるイベントを開催していて、福岡県のローカルテレビにも色々出演しています。
入会するためには、入会金500円が必要で会員証・粗品(軍手・ステッカー)などを受け取ることができます。
年会費は無料で、どなたでも参加することができるので敷居が低いのではないでしょうか。
ファンクラブならではの、お肉通やグルメ通の方達と知り合えるチャンスでもあるでしょう。
筑穂牛のブランド和牛としての認知度や価値の向上を、ファンクラブの人たちと目指したり、牛肉の部位の中でどこが美味しいと思うのかなど意見交換も面白そうですよね。
また、筑穂牛が好きで熱い情熱を持っている人たちがたくさん居るということは、味が美味しいだけではなく色々な魅力があるからなのではないでしょうか。
古くから長い歴史があるブランド和牛ですから、昔の人たちにとって筑穂牛はどいう存在だったのかとか、食用としてだけではなく家畜としても育てられていたのかなど、過去のことを勉強していくのも良いですね。
筑穂牛の評判について
筑穂牛は、福岡県内で一番歴史が古い黒毛和牛になりますが、まだまだ全国区ではありません。
筑穂牛ファンクラブが、筑豊地区をメインにイベント活動をしていて、今後、全国ネットテレビ番組に出演して筑穂牛の美味しさをPRしていくことができたら、もっと多くの人に知ってもらうこともできるでしょう。
さすが、ブランド和牛だけあってその味や食感は食べた方は美味しいと評判が良いです。
ただ、大量生産できるブランド和牛ではありませんので、一気に評判が広がっていかないといった状況でもあるのです。
牛肉の質・味・鮮度などは、等級ランクで分けられており高いランクの牛肉でも更に細かな基準が決められています。
また、牛肉の保存方法でも味が変わってくることもあるので、それだけ新鮮で美味しいものを食べるのは手間暇がかかっているということですね。
生産者側の苦労や、拘りなども把握しながらブランド和牛肉を食べることでまた違った魅力を発見できたり、美味しさに繋がるのではないでしょうか。
筑穂牛のまとめ
筑穂牛は、北九州で肥育されている「小倉牛」と並ぶ、福岡県内最古のブランド和牛になります。
旧筑穂町で生産されており、飯塚市の一部の地区になりますが、これは昔合併して筑穂町が飯塚市の一部になっているんですね。
筑豊地区では、「筑穂牛ファンクラブ」というものが発足していて、定期的に筑穂牛肉を美味しく食べられるイベントを開催しています。
まだまだ、全国的には認知度が低いブランド和牛ですが、サシが多く入った極上の肉質や一口食べれば舌の上でトロッと溶けてしまうくらいの柔らかさがあるので美味しいのは間違いないでしょう。
今後、ファンクラブの活動が活発になって、全国ネットテレビ番組に出演したりできれば、多くの人たちに筑穂牛の魅力を知ってもらうことができます。
そうなれば、さらにブランド和牛としての価値が高まるので楽しみですね。