とちぎ和牛は、栃木県内で生産されているブランド和牛です。
2004年から、正式に商標登録され現在までに全国肉用牛枝肉共励会で優勝した経歴もあるほどの最高級和牛です。
その影響もあり、とちぎ和牛は全国的に知れ渡っているほどの人気があります。
さらに、とちぎ和牛には、枝肉がプレミアムブランド【匠】と認められるエリートの中のエリート牛も存在するのです。
とちぎ和牛の中でも、わずか1割ほどしかこの称号を名乗る事ができません。
今回は、とちぎ和牛の定義や味・特徴と一番美味しい部位はどこなのかなどについてご紹介していきます。
とちぎ和牛とは?
とちぎ和牛とは、生産者により肥育された黒毛和牛で肉質の格付けランクがA、Bの4等級以上で、肥育後期に米を配合した餌を食べていた牛だけが名乗る事ができます。
現在、栃木県内で生産されているのは年間約3千頭ほどと、とても希少性が高い牛です。
その中でも、とちぎ和牛で牛脂肪交雑基準(BMS)が10以上でA等級の牛のみの約10%ほどが、枝肉がプレミアムブランド【匠】と認定されています。
日本各地のブランド和牛そのもの自体が、肉質も最高級で味がとても美味しいので十分、食べごたえがあるのですが、とちぎ和牛はさらに肉質に拘っているわけなんですね。
さすが、全国規模の品評会で優勝するなど、とちぎ和牛肉の品質の良さは日本一と言っても過言ではないでしょう。
エサにも拘りを持っており、牧草・稲ワラを仔牛の時に与え、ある程度成長してくると生産者の経験を活かした飼料に切り替え、大麦を中心に与えています。
とちぎ和牛の特徴を論破!
とちぎ和牛は、年間約3千頭ほどしか名乗る事はできませんが、栃木県内で肥育される食用の牛は8万頭ほどいて全国第6位です。
その内訳は、黒毛和牛と他の食用牛は半々と言ったところでしょうか。
8万頭も食用牛がいて、立派な栃木和牛と名乗れる牛はわずかしかいないので、とても希少価値が高いブランド和牛になります、
とちぎ和牛の飼育期間は、約30ヶ月と若干、普通の牛と比べて長いのですが、それだけ生産者が愛情を注いで育てているので、肉質も柔らかく、サシ(霜降り)も多く入っている牛肉に仕上がるのです。
とちぎ和牛の味を論破!
基本的、とちぎ和牛のどの部位の牛肉を食べても、一口食べるだけで、その味の美味しさや風味の良さがわかるくらい上質な肉質をしています。
思わず、ほっぺたが落ちそうなほど旨くてトロけるような肉質と、後味に甘味の余韻が残る味があります。
それほど、とちぎ和牛はブランド和牛の中でも価値が高いです。
また、さらに栃木和牛の中でもエリートしか名乗れない、枝肉がプレミアムブランド【匠】の牛肉は、普通のとちぎ和牛の何倍もの美味しさを味わう事ができるでしょう。
部位の中で、肉質が柔らかく脂がのっているサシ肉(霜降り)を食べると、そのブランド和牛肉の肉質の良さがわかると言われています。
ダイエットをしている人は、脂肪も含まれているので食べにくいと思いますが、とちぎ和牛の美味しさが一番わかる部位でもありますから、ぜひ、召し上がってみてはいかがでしょうか。
とちぎ和牛の一番美味しい部位はどこ?
とちぎ和牛で、特におすすめの牛肉の部位はヒレ肉・サーロインです。
どの部位を食べても、美味しいと思いますが希少部位を食べたり、サシ(霜降り)が多く入った箇所を食べると感動ものの旨さを味わえます。
ヒレ肉
栃木和牛のヒレ肉(フィレ肉)は、その柔らかさと甘い脂身の味が絶品だと言われています。
牛1頭から取れる量は、わずか3%ほどしか取れない希少部位で、きめ細かいサシが入っていて食感が柔らかいのでお子様から歯が弱いお年寄りの方まで幅広い年代の方に食べやすいです。
サーロイン
霜降り(サシ)がたくさん入っている、代表的な部位と言えばサーロインです。
筋肉と脂肪がバランス良く入った牛肉で、ステーキ料理にして食べるのがおすすめです。
ブランド和牛の、霜降り肉は高価ではありますが、味や食感は日本人の舌にとても合っていて美味しい部位ですね。
とちぎ和牛のまとめ
とちぎ和牛とは、栃木県で生産されていますが年間3千頭ほどしか、とちぎ和牛としてブランド和牛になる事ができません。
肉質等級の格付けランクがA、Bの4等級以上で、仔牛の頃は牧草・稲ワラを与え、後半には米を配合した飼料を与えているというのも条件の一つです。
そして、その中でさらに厳選された1割の牛だけが枝肉がプレミアムブランド【匠】の称号を得る事ができ、その味の美味しさは格別だと言われています。