牛肉に含まれている成分には、鉄分・タンパク質や脂肪燃焼効果があるLカルニチンなどが有名ですよね。
実は、色々な種類のビタミンもたくさん含まれているのです。
ビーフに含まれているビタミンには、栄養の他に美容効果もあります。
肉食系の方なら、美味しいお肉を食べて美容にも効果があるのはとても嬉しい事なのではないでしょうか。
ですが、一般の人はどんなビタミンが牛肉の中に含まれているのかあまりご存知でない方が多いです。
そして、私達、消費者と牛の生産者達との知られざる驚きの思惑の違いもあるんです。
今回は、牛肉のビタミンについて牛肉マスター(おっさん)が、わかり易く解説と生産者側が考えている知られざるお肉の真実などについてご紹介していきます。
Contents
牛肉にはどんなビタミンが含まれてる?
牛肉のビタミンは、主に【ナイアシン・ビタミンB12・葉酸・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・パントテン酸】などが含まれています。
私達が、ビタミンと聞くと栄養にかかせない成分で潤いがあるお肌をつくってくれる素を想像しがちですよね。
確かに、ビタミンを人間が摂取すると粘膜や細胞・肌を作る時にビタミンが重要な役割をしている事は間違いありません。
ですが、それと同様にエネルギー生成の役に立っていたり、血液を作るサポートをしたりなど色々なところで活躍しているのがビタミンなのです。
なかなか、牛肉料理を食べる時にビタミンの事まで考えている人はとても少ないので、栄養面においては私達は軽視しがちなんですよね。
ビーフを食べる時に、皆さんが気をつけているのは主に【カロリー】の事だと思います。
カロリーの事を気にする事と同じ様に、牛肉に含まれているビタミンや栄養価にも注目する事で、より健康的な食育を理解する事ができますよ。
牛肉のビタミンはどこの部位が一番多い?
健康的な肉体や美肌づくりにかかせないビタミンですが、どうせなら牛肉のどこの部位が一番多く含まれているのか知って豊富なビタミンを摂取したいと考えている人も多いでしょう。
ビタミンには、水に溶ける水溶性ビタミンと油脂に溶ける脂溶性ビタミンがあります。
そして、それぞれ特徴もハッキリと分かれています。
まず、水溶性ビタミンは尿から体外へ排出されやすいです。
脂溶性ビタミンは、体内に蓄積されやすい性質があります。
そして、牛肉のビタミンは【モモ】の部位が一番多くビタミンが含まれていると囁かれています。
なので、ビーフのモモの部位をたくさん食べて栄養補給をしたいところですが、実は、ビタミンの摂り過ぎはあまりよくありません。
ビタミンを必要以上に摂取しすぎると【ビタミン過剰症】という病気を患ってしまう恐れもあるのです。
この症状は、【食欲不振・無気力・腎障害・吐き気・頭痛】など様々な体調不良に陥ってしまう事になるので、牛肉のビタミンを必要以上に摂取はしないようにしましょう!
牛肉のビタミンは加熱処理で栄養が失われる?
牛肉のビタミンの成分について、あまり小難しい話は眠くなってしまうと思いますので細かい成分までは理解する必要はありません。
おおまかに、ビタミンは【健康や美肌づくりに効果的で栄養があるけど、摂り過ぎはダメ】とだけ覚えて頂ければ大丈夫です。
そんな、私達の身体に良いビタミンは最強の栄養素である事は間違いないのですが、実は、加熱処理をしすぎると栄養が失われてしまうのです。
ですので、できるだけ牛肉のビタミンを失わずに食べるためには火を通す調理方法よりも、煮たり蒸したりする調理方法がおすすめです。
焼肉屋やレストランなどで、焼かれたビーフを食べる時はある程度ビタミンが失われているのは仕方がないでしょう。
かえって、一番危険な食べ方は牛肉の【生食い】ですので、お肉を焼かないで生で食べるよりも安全です。
ビタミンも意識して摂取したい場合は、自宅で牛肉料理を食べる時に火を通す食べ方をするのではなく、煮たり蒸したりする調理法にトライしてみてはいかがでしょうか。
牛肉のビタミンは美容にも効果的!
牛肉に含まれているビタミンは、栄養があるだけではなく私達のお肌の潤い・ハリ・ツヤなどを保ってくれる美容効果があります。
また、脂肪燃焼効果をもたらしてくれる成分のLカルニチンと同じ様に、ビタミンにも脂肪を燃やしてくれる働きもあります。
そう考えると、ビーフには【活動エネルギー・ダイエット効果・美容効果】など様々な効果が期待できますよね!
ですが、牛肉だけで自分に必要なビタミンを補う事はおすすめしません。
しっかりと、【サプリメント・栄養ドリンク・ビタミンが豊富な食材】なども併用してビタミンを摂取して行った方が身体にも良いです。
ですので、牛肉を食べてビタミンを補いたい場合は、あくまで補助的な感じで摂取した方が良いでしょう。
また、ここまでビーフのビタミンについて理解を進めて頂けた方は、牛肉の調理方法や食べ方によってビタミンの栄養が失われる事を知って頂けていますよね。
なので、いつも牛肉を加熱処理してばかりで食べていたけど、今後は、蒸したり煮たりする料理法に挑戦するのもアリかもと思って頂けた方もいるのではないでしょうか。
ただ単に、ビーフ料理のカロリーだけを気にして食べている方よりも、ビタミンについての理解を深められた事で牛肉の調理方法のレパートリーも増えますので、より牛肉を美味しく食べる事ができるようになるのではないでしょうか。
ビタミンコントロールした牛で霜降り肉を作り出す生産者達
さて、ここまで牛肉に含まれている成分のビタミンについてわかり易く解説してきました。
ビタミンは、身体に良い影響ばかり与えてくれる成分ですので私達の味方です。
牛を育てている生産者側も牛肉のビタミンの効果は十分に理解しているので、実は、【ビタミンコントロール】を意図的にした牛を育てている方もいるのです。
ビタミンコントロールをされた牛というのは、餌を与える時にビタミンAの摂取量を抑えられた餌を食べさせて、わざとサシ(霜降り)が牛肉に入るように育てているのです。
そして、ビタミンコントロールと聞くと、何か良からぬ事をしているのでは?と思いがちですがそんな事は決してないのですね。
昔からある畜産技術ですので、用法用量を守って育てていればOKなんです。
ただ、ガチガチにビタミンコントロールされた牛は、最悪の場合、健康状態が損なってしまう恐れもあるのです。
その背景には、私達はサシが入ったビーフは高級感があり食感も柔らかくて美味しいという認識を持っていますので、生産者側は意図的に牛をコントロールして最高の肉質のお肉を作り出そうとしているという事が言えます。
牛肉のビタミンのまとめ
いかがでしたでしょうか。
ビーフのビタミンは、エネルギー生成・美肌効果・健康促進などの良い働きがあって栄養もあります。
しかし、加熱処理をするとほとんどのビタミンが損なわれますので、牛肉からだけのビタミンに頼るのではなく他の食材からもビタミンを摂取す