牛肉を通販で購入したけど、保存方法がよくわからずお肉が変色したり腐れて廃棄処分してしまった方も多いのではないでしょうか。
せっかく、通販で手軽に買ったのに保管方法に失敗すると外食した時の費用以上の出費がかさむ恐れもあります。
そして、あまりにもビーフが激安すぎても偽装の可能性もあるので、ある程度しっかりした牛肉を選ぶコトが大切です。
そこで今回は、おすすめする牛肉の保存方法を紹介しますので、参考にしてみてください。
Contents
牛肉をそのまま冷蔵庫に保存してはいけない理由
自宅に届いた牛肉を、当日に食べるのでしたら冷蔵庫に保存しても良いでしょう。
しかし、長期間保存したい場合は冷凍庫に保管するべきです。
その理由としては、生ビーフは鮮度が大切ですので保存方法に失敗するとお肉の色が変色し見た目や味が変わってしまい調理しても美味しくありません。
牛肉は、冷蔵庫で【2日~3日間】、特別低温室でも【3日~4日間】くらいしか持たないのです。
ですので、冷蔵庫での保存方法は時間が経つにつれてお肉の鮮度が失われていくのです。
牛肉は冷凍庫で保存するべき
牛肉を冷凍庫で保存すると、調理時間の短縮や長期間の保管が可能になります。
ビーフに、あらかじめ下味を染み込ませておけば後は焼くだけで牛肉料理の完成です。
冷蔵保存であれば、数日しか賞味期限がありませんが冷凍保存でしたらお肉の新鮮さを保ちながら約30日間くらいは持ちます。
※ただし、挽き肉は空気に触れる部分が多く長期間保存すると、牛肉が酸化・乾燥
してしまうので2週間くらいしかもちません。
牛肉を冷凍庫で保存するときに気をつけるべきこと
通販で購入した牛肉を、冷凍庫で保存する前にお肉の鮮度を確かめた方が良いです。
元々、牛肉って茶色でちょっとくすんだ色をしているのです。
牛を解体してから、私達、消費者の元に販売されるまでに。お肉に含まれる【ミオグロビン】という色素タンパク質が空気中の酸素と交わり赤色に変色します。
ですので、冷凍庫で保存していて取り出す時に牛肉が部分部分で茶色っぽい色に変色している事もあります。
これは、酸素が不足しているから変色している可能性がありますので、腐っているわけではなく時間を置くと赤色になる場合があります。
牛肉が本当に腐ってくると全体的に緑色っぽくなります。
【左から腐りやすい順番:ひき肉→スライス肉→ブロック肉】
食材の詰め込みすぎはNG
一人暮らしの方は、あまり問題ないかもしれませんが特に家族の人数が多い家庭では冷凍庫にたくさんの食材を詰めて込んでいませんか?
具材をたくさん詰めすぎていると、冷凍庫内が均一に冷却されなくなり牛肉の劣化を招きます。
食材を、たくさん冷凍庫に保存しているという事は、その食材を使う頻度も多くなりますので何回も冷凍庫を開ける事になり冷凍庫内の温度が上昇して、ビーフの鮮度を低下させてしまう恐れもありますので注意しましょう。
冷凍庫の頻繁な開け閉めはNG
冷凍庫の扉の頻繁な開け閉めも、食材や牛肉を正しく保存できなくなるのでいけません。
扉を開けたままにして放置しておいたり、開け閉めを繰り返していると冷凍庫内の温度が高くなりビーフの鮮度が落ちていきます。
後、子供がいるご家族の方に多いのですが、アイスクリームと牛肉を一緒に冷凍庫に保管している場合も扉の頻繁な開け締めに繋がります。
子供は、アイスクリームを食べたさに1日、何度も冷凍庫の扉を開けたりしますし牛肉や食材の鮮度を気にしたり電気代を心配したりしないので注意しましょう。
牛肉を解凍するときのおすすめの方法
さて、ここまで牛肉の正しい保存方法を紹介してきました。
しかし、ビーフの解凍も正しく行わないとお肉の鮮度に影響を及ぼします。
まず、一番おすすめできない解凍方法は【常温解凍】です。
常温解凍とは、冷凍庫に保存しておいた牛肉を取り出して、自宅のキッチンなどに置いて常温状態で放置しておくことです。
雑菌・バイ菌が繁殖して食中毒の原因となりますので注意しましょう。
牛肉は、以下の解凍方法がおすすめです。
牛肉は自然解凍が絶対におすすめ
一番、おすすめできるのが自然解凍です。
自然解凍と言っても、常温解凍とは意味合いが異なりますので注意されてください。
自然解凍とは、牛肉を調理する前に冷凍庫→冷蔵庫にお肉を移すことです。
そうすると、ビーフの鮮度を保ったままで、さらに衛生的に良いお肉の状態のまま解凍できます。
時間がないなら流水解凍を
家事の時間短縮を優先したいのであれば、流水解凍がおすすめです。
流水解凍とは、保存袋に入れた牛肉を水道の水など流水を当てて解凍する方法です。
自然解凍よりも早く解凍することができますし、お肉の旨味も損なわれにくいので時間がない方におすすめです。
緊急で牛肉が必要なら電子レンジで(味が落ちます)
どうしても、調理する時間がないときは緊急手段として電子レンジで牛肉を解凍する方法もありますがあまりおすすめはしません。
なぜなら、電子レンジ解凍は温めムラが起きやすいので牛肉の表面は熱々だったけど中身はまだ冷たいままだった!という事態が起きます。
そして、味も落ちます。
上手に、解凍するコツは冷凍庫からビーフを取り出したら、必ずラップを外してから電子レンジの中に平らなるように乗せましょう。
牛肉マスター:できれば、自然解凍→流水解凍→電子レンジ→常温解凍の順番で解凍して欲しいね。
牛肉通販のお肉はどうするべき?
通販で購入した牛肉は、包装紙や袋に入った冷蔵商品と真空パックで冷凍された商品が届く場合がありますよね。
牛肉商品が、自宅に届いた時に注意しなければいけない事があります。
それは、どちらとも解凍をして冷凍庫に再冷凍してはいけないです。
業務用の冷蔵庫・冷蔵庫で保管された商品が届きますので、一度、解凍したビーフを再度、冷蔵庫に保存してしまうと急激な温度差が生じて雑菌・バイ菌が繁殖しやすい状態になりますし冷凍焼けの原因にもなります。
冷蔵で届いたとき
通販で購入した牛肉商品が、冷蔵状態で自宅に届いたら包装紙・袋から取り出して別の容器に移し替えましょう。
ポイントは、お肉を平らにしてラップに包んで冷やすと早く冷凍できますし解凍する時も時間短縮になります。
真空パックで届いたとき
通販で購入した牛肉商品が、冷凍状態で家に届いたら真空パックの袋は破らずに、そのままの状態で冷凍庫で保存しましょう。
ビーフによっては、肉汁が染み出て袋の中に溜まっている場合がありますので、よく確認してください。
もし、肉汁が袋の中に溜まっていたら牛肉を袋から取り出してキッチンペーパーなどで肉汁を拭き取り、ラップに包み直して冷凍保存をされてください。
牛肉の保存のまとめ
いかがでしたでしょうか。
牛肉を通販で購入しても、正しい保存方法・解凍方法を実践しないとお肉の鮮度が低下して旨味も損なわれます。
生き物の命を頂いているので、ありがとうという気持ちを持って大切に保管していきましょう。