北海道で、飼育されている和牛は年間約51万頭ほどいます。
日本国内で、育てられている牛は約250万頭ですから、北海道和牛は全国相当数の約20%も占めているのです。
ですから、北海道は日本の食料基地と言っても過言ではないでしょう。
約20%もの和牛の生産量を占めていますから、国産和牛の供給を支え続けているのですね。
今回は、北海道和牛の定義とは何なのかや、味・特徴と希少部位でおすすめの牛肉などについてご紹介していきます。
北海道和牛の定義とは!
北海道和牛の定義として、明治時代の始め頃から酪農・畜産の歴史が現在まで続いています。
当時から現在まで、生産者は色々な研究と努力を重ね、今日まで生産技術を磨き続けているのです。
また、世界的にも有名な日本のブランド和牛「松阪牛・但馬牛・神戸牛」などは、仔牛の状態で北海道の各生産者から出荷もされているのです。
広大な土地を保有していますので、その他にも道内の各地域で「知床牛・びらとり和牛・ふらの和牛・白老牛」など色々なブランド和牛も生産しています。
北海道和牛の定義として、「稲わら・乾草・ビートパルプ・麦わら・小麦」など、無添加の餌に拘ってもいます。
一頭一頭に、生産者側は深い愛情を注いでいます。
ここまで手塩にかけて飼育された北海道和牛の肉質は、とても柔らかく味も、一口食べればトロリとトロけるような食感で、濃厚な旨さがあります。
北海道和牛の特徴とは!
北海道は、冬には気温が氷点下になるほど低い地域です。
ですから、牛の飼育には向いていないのではと思われる人も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな事はありません。
基本的に、牛の特徴は耐寒性が強く高温多湿に弱いと言った性質を持っている動物です。
そして、北海道は日本全国の中で唯一、梅雨の時期がありません。
春・夏・秋・冬の四季を通じて湿度の少なさと最適な気温を保つことができる北海道は、北海道和牛にとっては居心地が良い地域なんですね。
また、広大な自然豊かな土地があり、水や北海道の生産者が考えた無添加の良質な飼料などもありますので、北海道和牛はストレスフリーな生活ができるわけなんです。
北海道和牛の特徴は、ストレスにさらされる環境が少ないので、筋肉と脂肪が程よくマッチした良質なサシが牛肉に入っています。
ストレス耐性に強くするのではなく、いかに牛にストレスを与えない環境づくりをするかを北海道の生産者側は考えて飼育しているのです。
北海道和牛の味に隠された新真実!
北海道和牛の種類は、道内の各地域によって色々います。
その上質な牛肉の柔らかさや、甘みのある味は世界的にも認められているのをご存知でしょうか。
例えば、北海道白老町で飼育されている「白老牛(しらおいぎゅう)」は、北海道洞爺湖サミットで招かれた外国人VIPの方達に振る舞われました。
そして、基本的にブランド和牛はどこの部位を食べてもとても美味しいのですが、北海道洞爺湖サミットではヒレ肉(フィレ肉)・サーロインなどの部位が食事で出され、どちらの部位も、味がとても旨い!と絶賛されている歴史があるのです。
北海道和牛肉の味は、日本人の舌だけではなく、世界各国の外国人の舌まで満足させる事ができていると言えるでしょう。
北海道和牛の「知床牛」は牛に演歌を聴かせて、さらに牛肉の味が良くなるように飼育されています。
北海道は、田舎の地域が多く隣人や家と家との間隔がとても空いているところが多いですから、北海道和牛にとって、ストレスをあまり感じる事がなく生活できるわけなんですね。
このように、北海道和牛の飼育方法は、道内の地域によって違いもありますが、日本だけではなく世界のブランド和牛としても認められていると言う事は、とても凄い事ではないでしょうか。
北海道和牛の希少部位でおすすめはコレっ
北海道和牛は、道内の各地域で色々なブランド和牛が生産されていて、どの地域の和牛の肉質も良く味も美味しいです。
北海道和牛の比較をしても、遜色なくとても品質が良いので、安心して食べる事ができるでしょう。
そんな、最高品質の牛肉を食べれる北海道和牛ですが、希少部位でおすすめの牛肉をご紹介します。
イチボ
イチボは、牛の腎部の先のお尻の部位の牛肉です。
人間で言うと、お尻のエクボにあたる箇所で、牛1頭あたり極わずかしか取れない貴重なビーフです。
そのイチボの味は、程よくサシが入っていて甘さと赤みの美味しさが上手くマッチしています。
小肉
北海道和牛の希少部位で、おすすめは少肉です。
少肉とは、焼肉・ステーキ用などの牛肉を製造する際に出る牛肉の切れ端を収集したものです。
各部位や希少部位などが色々と配合されたもので、霜降り肉が入った柔らかい部位もあれば、歯ごたえがある赤みの部位もあります。
北海道和牛のまとめ
北海道和牛は、年間51万頭ほど生産されており、全国の中で約20%もの生産量を誇っています。
また、世界的にも有名な日本のブランド和牛「松阪牛・但馬牛・神戸牛」などは、仔牛の状態までの時は北海道で飼育されている事もあるのです。
いかに、北海道和牛の生産は日本の牛肉産業の中で、欠かすことが出来ない古里的な役割をしているかがわかりますよね。