みなさんは、牛肉の部位で「ハチノス」があることをご存じですか?
おそらくハチノスで検索されいるはずですから、名前くらいは知っていると思いますが、牛のどの部位なのかを知っている人は少ないはずです。
今回は牛のハチノスについてお話ししますので、参考にしてみてください。
ハチノスとは?どこの部位?
一般的なハチノスと言えば、蜂の巣をイメージしますが、実は牛にも同じ名前の部位があります。
それがハチノスです。
実は牛の胃は4つに分かれており、それぞれに名前がついています。
ハチノスは、第2の胃として知られています。
第1の胃・・・ミノ
第2の胃・・・ハチノス
第3の胃・・・センマイ
第4の胃・・・ギアラ(赤センマイ)
第一はミノ、第二がハチノス、第三がセンマイ、第四がギアラです。
ハチノスは名前の通り、見た目が蜂の巣っぽいので、そこから名前が取られたと言われています。
見た目は少し気持ち悪いですが、ホルモンの部位としてはかなり人気ですよ。
ハチノスは第二の胃!その役割は?
人間の胃はひとつのため、なぜ牛には4つもあるのかが不思議で仕方がないはずです。
牛は草食系で草ばかり食べているイメージがありますよね。
牛は食べた草を何度も口に戻しては飲み込む、反芻(はんすう)という方法で消化しています。
反芻により胃の中に存在するバクテリアや微生物により、草を分解します。
分解されたものは吸収され、牛乳や肉に代わるというわけです。
そのなかでも第二の胃でもあるハチノスは、反芻胃を助けるために存在しています。
人間が食べ物を反復させたらとんでもないことになりますが、牛はそれが常識なんですよね。
ハチノスの食べ方は?
ハチノスそのものは、見た目が悪いこともありどうやって食べるの?って思うかもしれません。
ハチノスは、焼いて食べるのもいいですし、トマト煮込みなどの料理にも適しています。
焼き方は、がっつり焼くのではなく、ミディアムレアくらいがちょうどいいです。
基本的にハチノスは茹でた状態で提供されるからです。
精肉店から生の状態で買うのであれば下処理をしなければなりませんが、焼肉屋の場合は茹でられているためミディアムレアでも十分です。
ハチノスの下処理方法は?
もし、生のハチノスを購入する機会があれば、下処理はしなければなりません。
そのままのハチノスは真っ黒で、すごく臭いからです。
まずは、50度くらいのお湯で数分つからせます。
次に70度のお湯で3分ほどつからせ、黒い部分をスプーンで削り取ります。
この作業は、ハチノスが冷めてしまうと難しいので温かいうちにやりましょう。
あとは15分程度茹でれば下処理は完了です。
そもそも、ハチノスの下処理は手間ですし臭いので、できるだけ処理済みのものを買うようにするべきですよ。
スプーンなどで削る際に、あちこちに飛び散る可能性がありますし、やっぱり手間です。
あと、見た目が気持ち悪いので苦手な人は多いかと思われます。
ハチノスのカロリーは?
ハチノスは、なんとなく低カロリーのイメージがありませんか。
4つの胃のカロリーと比較してみました。
カロリー(100gあたり) | |
ミノ | 180kcal |
ハチノス | 200kcal |
センマイ | 60kcal |
ギアラ | 320kcal |
まず思うことは、意外にハチノスのカロリーが高いということです。
100gあたり200キロカロリーですが、ミノやセンマイよりも高くなっています。
200キロカロリーをほかの食品に例えると、クッキー5枚、食パン1枚、そば1玉、コーラ500mlなどが該当します。
そんなに多くはないような気はしますが、それでも食べすぎには注意ですね。
まとめ
ハチノスは、牛の第二の部位にあるもので、蜂の巣に似ているからそのように名づけられました。
見た目はよろしくありませんが、味がとてもよく、いちど食べたら病みつきになるほどです。
焼肉屋では大変人気のホルモンですが、ご自身で買われる際には下処理済みのハチノスを選ばれることをおすすめします。